いま、とあるWebサイト案件の企画提案書なぞ書いていたりするのだけど、書き出す前に先方の課題と要望などの所与を整理するわけですが。
「他社とは違う、業界イノベーションを起こしたいんだ!」(別にはっきりと言ってるわけじゃないけど、そういうことよねって感じ)って要望している企業ほど、PDCAを重視しているよなぁとか思ったりする。(←この要望ってところポイント)
そういえば、「PDCAは、もう古いよね」って言われ続けて、10年ぐらい経っているよね。経ってないぐらいかな?
私も20代に会社員していた頃は、当時の会社がタナベ経営を採用してて散々模擬PDCAをドリルのようにやらされ、現場でも散々繰り返し、松下幸之助イズムもめっちゃ刷り込まれ…じゃなくて、学びました。
当時は、それを取り入れて大企業になった製造業がいっぱい存在して、それもあって流行ってたんだよね。
これが経営に一番必要なものだ的な感じで。もう呪縛って言ってもいいぐらい。
今は、時代の変化がひと昔と比べてものすごーーーく早くなっているので、それをやっていたらあっという間に時代遅れになっちゃうっていう話で、最近やたら聞くのはOODAやPDRってやつ。
想定外のことが起こる前提なので、プロジェクト途中で軌道修正&実行ができ、サイクルのテンポが早くなる。
ソフトウェア開発では、「アジャイル開発」っていうプロジェクトの途中で開発を見直す手法があります。(使い方間違えるとデスマーチ化しますが)
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で、あらためて気づく。
なんだそれって、結局「デザイン思考」ってことじゃん。
例えば、近年のWebユーザビリティは、端的に「使いやすさ、使い勝手」だけでなく、利用状況や各局面におけるユーザーの感情にもっと焦点を当てていきます。ユーザーの価値観を理解し、課題を見つけ、創造するんです。
今の時代、正解が複数あったり、正解を定義するのも難しいので、隠れているニーズを見つけ出すのが重要(いわゆる隙間ってやつ)。
デザイン思考って、コミュニケーションデザインが基礎とかっても言われてて、まずは対話した(ユーザー観察)上で試作を繰り返す。それが、徐々に(しかもスピード感あって)ユーザーの期待値に近づけたりする。
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とりとめなくなったけど、話を最初に戻すと、革新を繰り返している企業とか、革新とまで言わないけど大小規模に関わらず常に変化し続けている企業は、「イノベーションを起こしたいんだ!」って言わない。
さっさと状況把握して課題を見つけて臨機応変に行動してるよねって思ったんでした。(もっと言うと、それを他者に要望しない)
過去の積み上げ(もっというと反省だけで)で計画をたててるってことは、常に想定内の範疇での事柄だらけで、結果的に延長線上のレールにしか乗れない。激変する時流に適応できず苦しくなる。なんだか人間的じゃない。
もちろん、前例がないからとリスクばっかり考えて、PDCAのDCを繰り返すってのも違うよ。
(おっと、説教くさくなりました)
とりあえず、企画の基本コンセプトは、
「まずは、やってみましょう」
ってことにする。
なんとなくシンプルに整理ついた(それだけじゃないよ)ので、今日はもう寝ます。